クラウドキッチンでの必要な許可や資格については、通常の飲食業とほぼ変わりません。
開業前にしっかり必要な手続きを把握しておくとこをお勧めします

食品衛生責任者とは

食品衛生法により、営業者は施設ごとに自ら食品衛生に関する責任者となるか、施設において従事者から食品衛生責任者を1名を置かなくてはいけません。

食品衛生責任者の役割

営業者の指示により、食品衛生上の管理をして運営します。

  1. 食品衛生上問題がある場合は、速やかに営業者に報告して改善進言をします
  2. 常に違反にならないように努める
  3. 講習会に参加して、新しい知見を習得しなくてはいけない
  4. 従事者へ衛生教育を推進する

食品衛生責任者の資格

食品衛生責任者になるためには、資格に有する必要があります。
申し込む前に確認しましょう。

  1. 栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、と畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者、船舶料理士、食品衛生管理者(注1)の有資格者。
  2. 保健所長(特別区にあっては、特別区の区長)が実施する食品衛生責任者になるための講習会または知事の指定した講習会の受講修了者、医師・獣医師・歯科医師・薬剤師または、学校教育法に基づく大学で、医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した者等
  3. ①、②の資格を持っている方は、食品衛生責任者になろことができます。
    それ以外の方は、養成講習会を受講して資格を取得します。

    一般社団法人東京都食品衛生協会

    飲食店営業許可とは

    クラウドキッチンを開業するにあたって、飲食業の営業許可が必要になります。
    特にクラウドキッチンだから特別な許可もありません。

    許可にあたり、保健所に書類を提出したり検査を受ける必要もあります。
    余裕を持って申請することをお勧めします。

    飲食業営業許可までの流れ

    申請から許可まではおよそ2週間から3週間程度必要になります。
    もちろん、書類等に不備があればそれ以上にかかることもあります。

    1. 保健所に事前相談する
    2. 飲食業営業許可申請をする
    3. 保健所による施設の衛生検査
    4. 営業許可証の交付

    設備については、事前にプラスキッチンで保健所の指導をいただいております。
    営業許可申請は、各店舗で行っていただく必要がございます。

    申請費用は、各保健所により若干の前後はあるものの、15,000円から20,000円程度かかります。

    食品製造許可とは

    事前に地域の保健所等にご相談をお勧めします。
    許可なく食品を製造して販売することは法令違反になります。細心の注意を持ってそれぞれの許可申請しましょう

    分類業種
    調理業飲食店営業、喫茶店営業
    製造業貸製造業、あん類製造業、アイスクリーム類製造業、乳製品製造業、食肉製品製造業、魚肉ねり製品製造業、清涼飲料水製造業、乳酸菌飲料製造業、飲料製造業、氷雪製造業、食用油脂製造業、マーガリン又はショートニング製造業、味噌製造業、醤油製造業、ソース類製造業、酒類製造業、豆腐製造業、納豆製造業、麺類製造業、惣菜製造業、缶詰又は瓶詰食品製造業、添加物製造業、漬物製造業、製菓材料等製造業、粉末食品製造業、惣菜半製品製造業、調味料等製造業、魚介類加工業、液卵製造業
    処理業乳処理業、特別牛乳搾取処理業、集乳業、食肉処理業、食品の冷凍又は冷蔵業、食品の放射線照射業
    販売業乳処理業、食肉販売業、魚介類販売業、魚介類せり売営業、氷雪販売業、食料品等販売業、弁当等人力販売業

    営業許可申請の流れ

    事前相談
    施設に所轄する保健所の食品衛生担当に予め相談してください。施設の設計図等を持参の上、相談しましょう。
    施設の設計図はプラスキッチンで用意しておりますので、ご確認ください。
    施設ごとに食品衛生責任者を置く必要があります。
    申請書類の提出
    書類は施工工事完成予定日の10日くらい前に提出しましょう
    申請の際に必要な書類
    【個人の場合】

    1. 営業許可申請書 1通

    2. 営業設備の大要・配置図2通

    3. 許可申請手数料

    【法人の場合】

    1. 営業許可申請書 1通

    2. 営業設備の大要・配置図2通

    3. 許可申請手数料

    4. 登記事項証明書1通

    水質検査成績表
    (貯水槽使用水・井戸水使用の場合のみ)
    ※許可後も、年1回以上水質検査を行い、成績表を保管する事
    食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳等)
    施設検査の打ち合わせ
    申請時に、担当者と工事の進行状況の連絡方法や検査日等の相談をしましょう
    施設完成の確認検査

    検査の際は、営業者が立ち会います。
    なお、施設基準に適合しない場合は許可になりません。不適事項については、改善して改めて再検査を受けましょう
    許可書の交付
    施設基準適合確認後、許可書が発行されます。交付までには数日必要なので、開店日から逆算してスケジュールを立てましょう
    営業開始
    営業許可書受領の際は、印鑑を忘れずに持っていきましょう
      食品衛生責任者の名札を見やすい場所に提示してください。
      名札の大きさは10cm(幅)×20cm以上(高さ)